停電に備えて携帯発電機を用意している家庭は増えています。ただ、実際に使う場面で判断を誤ると、命に関わる事故につながります。

結論を先に書きます。携帯発電機は屋内では絶対に使用せず、屋外の風通しの良い場所で使用してください。NITE(製品評価技術基盤機構)が注意喚起している内容です。この記事では、公的に案内されている内容だけを使って整理します。

まず知っておきたい基本

まず、注意喚起の内容を確認しましょう。

NITEは、携帯発電機を屋内では絶対に使用せず、屋外の風通しの良い場所で使用するよう注意喚起しています

「絶対に」という強い表現が使われている点に注目してください。条件付きで屋内も可、という書き方にはなっていません。

携帯発電機は燃料を使って電気を作る機器です。動作している間は排気が出ます。この排気に関わる危険が、屋内使用が禁じられている理由です。

仕組み・条件を具体的に整理

実際に起きている事故

数字でも示されています。2020年から2024年の5年間にNITEへ通知された携帯発電機の事故は21件で、主に一酸化炭素中毒などです

一酸化炭素は、色も臭いもないため気づきにくいとされる気体です。異変を感じる前に体が動かなくなることがある、という点が恐ろしいところです。

具体的な事例

さらに、具体的な事例も紹介されています。2020年には、換気が不十分な住宅内で使用し、3人が倒れ1人が死亡した事例が示されています。

ここで「換気が不十分な住宅内」とされている点を、よく読んでください。まったく密閉された空間だけの話ではない、ということです。この事例が示しているのは、屋内で使うこと自体の危険性です。

  • 携帯発電機は屋内では絶対に使用せず、屋外の風通しの良い場所で使用する
  • 2020〜2024年の5年間で、NITEへ通知された携帯発電機の事故は21件
  • 主な内容は一酸化炭素中毒など
  • 2020年には換気不十分な住宅内での使用で3人が倒れ1人が死亡した事例がある

初心者が間違えやすい点と確認事項

もっとも危険な誤解が、「窓を開ければ室内でも使える」という受け止め方です。前述の事例が示しているとおり、換気が不十分な住宅内での使用で死亡事故が起きています。窓を開けるかどうかという話ではなく、屋外で使うという原則です。

また、屋外に置けばそれで終わりでもありません。取扱説明書に従い、排気が建物内へ入らない配置が必要です。玄関のすぐ外や、窓の近く、車庫のような場所では、排気が室内側へ流れ込む可能性があります。

停電時は暗く、天候が悪いこともあり、屋外に出るのが億劫に感じられる状況かもしれません。しかし、その判断が事故に直結します。使う前に置き場所を決めておく、というのが現実的な備えになります。

整理すると、携帯発電機は屋内では絶対に使用せず屋外の風通しの良い場所で使うこと。2020〜2024年の5年間でNITEへ通知された事故は21件あり、主に一酸化炭素中毒などであること。2020年には換気不十分な住宅内での使用で3人が倒れ1人が死亡した事例があること。そして排気が建物内へ入らない配置が必要であること。

個別の製品の使い方については、必ず取扱説明書と、NITEなど公的機関が公開している情報を確認してください。