夏なのに花粉症は起こる?

「花粉症といえば春」というイメージを持っている方は多いと思います。しかし実は、8月後半あたりから飛散し始める花粉があり、これは一般に「秋花粉」と呼ばれています。

この時期になると、鼻水やくしゃみ、目のかゆみといった症状が出てくる方が増えてきます。まだ暑さが残る時期なので、「夏風邪をひいたのかな」と勘違いしてしまう方も少なくありません。実際には、秋花粉が原因になっているケースが含まれている可能性があります。

花粉症というと春のスギやヒノキを思い浮かべがちですが、季節が変わるたびに、原因となる植物も変わっていくということを知っておくと、体調の変化に気づきやすくなると思います。

秋花粉の代表的な原因植物

秋花粉の代表的な原因植物として知られているのが、ブタクサをはじめとする草本類です。スギやヒノキのような樹木ではなく、道端や河川敷などに生えている雑草の仲間が中心になります。

これらの植物は8月後半から秋にかけて花粉を飛ばし始めます。この時期に鼻や目の症状が出始めたら、こうした植物が原因になっている可能性を考えてみてもいいかもしれません。

草本類の花粉は、樹木の花粉と比べて特徴が異なる部分もあります。次の章で、春の花粉との違いを詳しく見ていきます。

春のスギ花粉とは何が違う?

春に多くの人を悩ませるスギ花粉と、秋花粉にはいくつかの違いがあります。

まず原因になる植物そのものが異なります。スギは背の高い樹木で、花粉は風に乗って広範囲に飛散します。そのため、スギの木から離れた場所に住んでいても症状が出ることがあります。

一方、秋花粉の原因となる植物の多くは背の低い草本類です。そのため、花粉の飛散範囲は比較的狭いとされています。つまり、原因植物の近くにいるかどうかで、症状の出やすさが変わってくるという特徴があります。

秋花粉を吸い込みやすい場所

秋花粉の原因植物は、私たちの身近な場所に生えていることが多いです。代表的な場所としては、河川敷、空き地、散歩コースなどが挙げられます。

また、通勤や通学で毎日通る道の脇にも、こうした植物が生えていることがあります。特に意識していないと気づきにくいものですが、症状が気になる方は、普段よく通る道の周辺を少し観察してみるのもいいかもしれません。

河川敷でのランニングや散歩を日課にしている方は、特にこの時期は注意が必要かもしれません。

夏風邪との見分けが難しいときの注意点

秋花粉と夏風邪は、症状が似ている場合があるため、自己判断だけで決めつけるのは難しい面があります。

目安の一つとして、花粉飛散カレンダーを確認する方法があります。自分が住んでいる地域で、どの時期にどの花粉が飛びやすいのかを知っておくことで、症状の原因を推測しやすくなります。

それでも症状が長引く場合や、日常生活に支障が出るほどつらい場合は、自己判断で済ませず、医療機関を受診することをおすすめします。

まとめ

秋花粉は8月後半から始まる、意外と知られていない花粉症の一種です。春のスギ花粉とは原因植物や飛び方が異なり、比較的狭い範囲での影響が中心になります。

河川敷や空き地など、原因植物が生えやすい場所には注意しておくとよいでしょう。夏風邪と症状が似ていて判断に迷う場合は、花粉飛散カレンダーの確認や、必要に応じた受診を検討してみてください。