これまでID・パスワード方式でe-Taxを使ってきた人にとって、気になるのは「この方法をいつまで使えるのか」という点でしょう。
結論を先に書きます。ID・パスワード方式は、令和9年分の確定申告から利用できなくなる予定です。あくまで「予定」として案内されている段階ですが、今から移行を意識しておく価値はあります。この記事では、公式に案内されている内容だけを使って整理します。
まず知っておきたい基本
まず現在の状況から確認しましょう。
e-TaxのID・パスワード方式については、新規発行の停止が案内されています。つまり、これから新しくこの方式を使い始めるための入り口は、すでに閉じる方向で案内が出ているということです。
ID・パスワード方式とは、事前に発行されたIDとパスワードを使ってe-Taxを利用する方法です。マイナンバーカードを読み取る手順を踏まずに使えるため、簡便な選択肢として利用されてきました。
その方式について、新規発行の停止が案内されている。これが、今後の見通しを考えるうえでの出発点になります。
仕組み・条件を具体的に整理
利用終了は令和9年分の確定申告から
時期についても案内が出ています。ID・パスワード方式は、令和9年分の確定申告から利用できなくなる予定です。
ここで気をつけたいのが、「令和9年分」という言い方です。これは対象となる年分を指しており、手続きを行う日そのものとは一致しません。自分がどの年分の申告をしているのかを意識して読む必要があります。
マイナンバーカード方式との違い
では、移行先となるマイナンバーカード方式には、どんな特徴があるのでしょうか。
マイナンバーカード方式では、事前にe-Tax用のID・パスワードの通知を受けて、それを管理・入力する手間が不要です。
ID・パスワード方式では、通知を受け取り、それをなくさないように保管し、申告のたびに入力する必要がありました。マイナンバーカード方式では、この一連の手間が発生しません。移行と聞くと負担が増えるように感じるかもしれませんが、なくなる手間もあるということです。
- ID・パスワード方式は新規発行停止が案内されている
- 令和9年分の確定申告から利用できなくなる予定
- マイナンバーカード方式ならID・パスワードの管理・入力の手間が不要
初心者が間違えやすい点と確認事項
この話題でもっとも注意したいのが、情報の受け取り方です。「予定」という表現を、実施済みの事実のように読み替えないでください。現時点で案内されているのは、令和9年分の確定申告から利用できなくなる予定であるという内容です。すでに終了したと誤解すると、必要のない混乱を招きます。
逆に、「予定だから変わるかもしれない」と考えて何も準備しないのも得策ではありません。新規発行の停止が案内されている以上、方向性は示されています。時間に余裕があるうちに、次の方式で必要になるものを確認しておくと落ち着いて対応できます。
また、年分と申告時期を混同しないことも大切です。どの年分の申告から影響を受けるのかを確認したうえで、自分のスケジュールに当てはめて考えてください。
整理すると、押さえるべきは3点です。ID・パスワード方式は新規発行停止が案内されていること、令和9年分の確定申告から利用できなくなる予定であること、そしてマイナンバーカード方式ではID・パスワードの管理・入力の手間が不要であること。
今後の取り扱いは変更される可能性があります。実際の対応を検討する際は、国税庁やe-Taxの公式案内で最新情報を確認してください。
