田中貴金属工業は14日、きんの担当販売価格を1グラムあたり2万2326円に設定し、国内金小売価格の指標として初めて2万2千円の大台を突破した。
米中貿易摩擦への懸念が安全資産としての金需要を押し上げており、トランプ大統領が10月に中国からの輸入品に対する100%の追加課税を11月1日付で課すと表明したことで警戒感が高まった。
13日のニューヨーク商品取引所で金先物価格が1オンス4117ドルまで上昇し最高値を更新し、10月に入り6%超上昇、9月の12%上昇と合わせて短期間で約18%急騰している。
米連邦準備制度理事会(FRB)の追加利下げ観測により金利が付かない金の魅力が相対的に高まるとの思惑から、投資資金が金に流入している。
日米の株価が高値圏で推移する中で過熱感を指摘する声があり、市場関係者によると調整局面入りに備えて金を買い増す動きも出ている。


